易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

これも易の考え方

随有獲。貞凶。随九四

大吉。无咎。萃九四

××××

どちらも臣としての最高位にいて、
陽剛の才があり、
権勢が盛んという爻です。

なのに、
随の方は貞凶といい、
萃の方は単純におみくじの大吉とは違って、
大いに善であれば、咎めなし、です。

なぜどちらも運気が盛んなのに
無条件の吉ではないのか。

これは五の社長を凌ぐ勢いであることに、
一抹の不安を易が見ているからです。

どちらも陽が陰位にいる不正爻ですし、
四は控えめであることを貴ぶ位地なのに、
権力、勢力が強過ぎるということで、
下剋上の危うさを見ているのです。

萃九四の象伝に曰く。
位不当也。

四の、盛運における危うさを、
位に当たらないからである、
と解説しています。

ここらあたりは、
儒教的な考え方が反映しており、
下位にある者はたとえ有能で時を得ていても、
身分にふさわしい慎みを固く守らなければならない、
と、そういう教えなのです。

易の某先生は、
このような上下の分を守るアドバイスがお好きで、
よくお客さんに説いていたといいます。