易は以下の考え方に依拠して、
吉凶悔吝の判断をすることが多いです。
- 上下の別を守る
陽剛の才があっても、下の位では権勢は弱いわけで。
たとえば潜龍。用いてはならないという判断。
- 亢(たか)ぶることを嫌う
亢龍有悔です。
亢ぶる=極まる なので凶意が発生する。
亢ぶり、威張り、上級気取りの人、いますね。
易経を読んでいない人です。
けれど、亢ぶるっていうのは、結局、
コンプレックスの裏返しなのかも。
- 心を虚しくせよ
私心私情をなくすことです。
私に片寄るべからず。
阿諛諂いなんて自分の利益のため、だよね。
宮台真司先生は 「損得で判断するクズ」
などとよくおっしゃる。
- 中正の徳
易は中を説き、正を説いているのは、
御存じのとおりです。*1
- 柔を活用する
過剛にならないための秘訣です。
*1:「貞凶」 は正しいけれども凶。
正しくても中でないことがあるから凶判断。
中であれば必ず正しいのですが。
「貞しいけれど凶」 に納得できない人が、
ネット上二人いるみたいです。
中と正のことを知らないようです。