本筮即ち十八変の筮法では老陽か老陰がなければ卦は変じないのである。故に必ずしも変卦を得ることゝは限らないが、略筮法に於ては必ず一本が動くのである。否(いな)動かすのである。
(最近買った易書より引用*1)
略筮法における変爻は、易の機構という点からは、
積極的に変ずる理由はありません。
老陽・老陰がないからです。
あくまで、
占者が人為的に 「動かす」 だけです。
ですから、
「動かす」 理由を掴んだ上で変爻させなければ、
固定的、機械的な占に堕してしまいます。
それゆえ、
「変ずるとは限らない」 という前提に立って、
まずは得られた爻 “そのもの” を、
十分吟味する必要があるのです。