地山謙 九三。
労謙。君子有終。吉。
険中に止まるは労謙の象。
☷
☶
内卦艮は止まる。互卦坎は険。
この爻の結婚運について、加藤氏はこう云っています。
婚姻は話がスラスラと運ばず、また纏つても両人の体力の相違から円満にゆかず、出戻りとなる惧れがあります。女子は一家の事に仕えて婚期を後らして居る傾きがあります。
(「大講座」)
「話がスラスラと運ばず」
→苦労の多い爻だからです。険中に止まる象。
「両人の体力の相違」
→股間の一陽が衆陰を相手にする、男絶倫の象だからです。
「出戻りとなる」
→伏卦を之卦的に見ています。坤は実家に帰る。
「女子は一家の事に仕えて婚期を後らして居る」
→一陽が衆陰のために謙損している象だからです。
結婚の可否としては、
苦労してでも末を遂げたい・・というのならなんですが、
普通は良縁とはしないのがよいと思います。