易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

火葬の象

以下は、 易書を読んでいて、 閃いたことです。× × × ×離為火には、 火葬の象があると。 ☲ ☲ 重離ですから、 火の燃え上がる象です。互卦は大過で、 死体の象、そして棺椁の象。ゆえに離為火は、 燃え盛る炎の中の棺である、 すなわち火葬の象です。ちなみに…

家人

大型連休(4月25日~5月6日)の外出を自粛 STAY HOME ウチで過ごそう 東京都は斯く申します。× × × ×易に親しむ者ならば、 風火家人を思うでしょう。すなわち、 「外へ出るな、家にいろ」× × × ×卦辞に曰く。 家人、利女貞。昔の女のごとく、 家を正しく守っ…

日々

散歩の途中、 甲州街道を見下ろす。 最近着ているジャンパー。 1,000円也。

母娘を占う

かれこれ20年ほど前、 母娘二人の、 運勢占をする機会があった。聞けば、 家族で経営していた会社が倒産し、 現在、清算手続中なのだと。おそらく、 そういう状態なので、 なんとなく運勢を見てもらい たかったのだと思う。骰子を一振りすると、 机上に現れ…

辞のチョイス

「この人と結婚していいか」これを筮して、 離為火の三爻を得たとします。これは可否占ですから、 筮法は三変筮です。判断自体は、 さして難しくはありませんので、 太郎さんも花子さんも、 「しあわせにはなれない」と、 解釈なさると思います。扨て、 三変…

読書と散歩

ここしばらく、 電車にも乗っていないし、 喫茶店にも行っていません。で、 なかなか本を読む時間が、 とれないのですが・・× × × ×仕事の合間を縫って、 「パルムの僧院」 を読み始めました。ちゃんと机に向かって、 辞書を引いたり、単語にマークしたり、 …

日昃之離

日昃之離。 不鼓缶而歌、則大耋之嗟。 凶。 ── 離、九三 日昃(かたむ)くの離。 缶(ほとぎ)を鼓(う)ちて歌わざれば、 則ち大耋(たいてつ)の嗟(なげき)あり。 凶。某易占家は、 この爻の占につき、 「日昃之離だけでわかってしまう」 と云っていました。ニッソ…

中正の火

黄離。元吉。 ── 離、六二 離は不安定な卦です。二爻は・・移ろいやすい火にあって、 中正に麗(つ)く。 大いに善くて吉。・・というのです。× × × ×「黄」について。 黄は中の色であり、 坤を黄となす。 離の中爻は乃ち坤土であって、 黄の象なり。 (来知徳…

本卦が坎為水

坎為水を得ると嫌なものです。真勢易では、 屯蹇困を一つに合せたほどの、 難卦であると云っています。一方、 大岳氏は、 坎為水を本卦に得て、 他の卦に変ずる場合には、 吉に転ずる可能性がある・・ みたいなことを云っています。ただし、 之卦にこの卦を…

筮法の使い分け

東洋書院『易 占法の秘伝』を ちょろちょろ読んでいる。「高亨氏の易説(一)」は、 興味津々で読んだし、 知的興奮を味わいました。× × × ×柳下先生の本は、 大層重要なことが、 「これは重要です」とも云わず サラリと書いてあるので、 多くの人はそれを 読…

逍遥

散歩しました。 サルスベリの木 小路の下は JR南武線です。

離彖辞

離、利貞。亨。 畜牝牛吉。── 離、彖辞 火は正しい所につくのがよい。通る。 おとなしくするのが吉。火はそれ自身で存在することはできず、 何かについて光を発し、徳を現す。 で、オレがオレがと出しゃばらず、 正しいところにつけば通ると。六二は、 柔が…

伝染病の象

柳下・易入門を見ていると、 離為火の病気に、 「伝染病」が出て来ます。その理由は? 火は転々と燃え移るから。 離は離(かかる)。離☲は一陰が純陽の中にかかった象。 離は罹(り)と音通。 伝染病の象は、 他にもいくつかあるでしょう。乾為天とか。 坎為水と…

直球の嘘

遅くない訳がない。五輪への固執でふた月近くを無駄にして、今の混乱がある。隔離病床や軽症者施設、人口呼吸器の手当ても最近の話。絶対に非を認めず、嘘と言い訳しか言わない日本の総理。もはや言うべき言葉もない。https://t.co/hXAOWGLkME— 小沢一郎(事…

怜悧

真勢易の離為火の占意に、 「頭はいいが幸は薄い」 というのがあります。火は光を発して明晰であるが、 物を焼き尽くすので、 物質的には不遇なのでしょう。また、 離はツクにしてハナレル、 ですから、 知識はつくが、 人は離れてゆく。「智に働けば角が立…

易辞の学び方

小生が易に入門した頃、 ある先達から、 「三変筮をやりなさい」 と云われました。そして、 三変筮は爻辞占(可否占)ですから、 どうしても易辞の理解がなければ、 正しい判断は出来ないのです。先生は、 易の辞を学ぶにつき、 このようなアドバイスを、 よく…

本格派

当ブログをお読みになる方には、 ぜひ読んでもらいたいと思いまして、 これ ↓ をアップしました。 柳下尚範「易─占法の秘伝」東洋書院 × × × ×やはり、 柳下先生は「本格派」ですね。易占をするにあたっては、 程伝でも、本義でも、岩波易経でも、 ちゃんと…

非常時

子曰わく、 天を怨(うら)まず、 人を尤(とが)めず、 下学(かがく)して上達(じょうたつ)す。 ── 論語、憲問 孔子はいった、 私がこうして不遇なのは、 天意でもあろう。 しかし、天を怨む気もちはない。 また同じ時代の人間の罪でもあろう。 しかし人…

占法の本

買いました! 柳下尚範「易 占法の秘伝」 版元は東洋書院。 復刻版です。少しずつ、 真面目に読んでみようと、 思っています。 のっけから(15ページ)、 虞翻の易説が出てまいります・・× × × ×占法に関しては、 つまり、 「占い」に関しては、 この本だけ…

暗君

この政権には 緊急事態宣言なんてする 資格はない。 (哲学者)さすが西谷修先生。説得力ハンパありません! https://t.co/9PeBt23mM5— 小池晃 (@koike_akira) 2020年4月9日 通勤電車が大きな感染源になっているのは間違いないだろうね。でも上場企業を休業…

コロナ占

読んだブログに、 「新型コロナ国内感染の推移」 を筮した記事がありました。ネットの易占には珍しく、 合理的な考察がなされており、 へ~、と感心した次第です。なかなか素直な、 よい卦が得られていますので、 ここに使わせていただき、 小生の感想を述べ…

時に、原文

係用徽纆。寘于叢棘。 三歲不得。凶。 ── 坎、上六 × × × ×御大による註はこうです。 以陰柔居険極、故其象占如此。 (本義)上六以陰柔而居険之極、其陥之深者也。 以其陥之深、取牢獄為喩。 (程伝) 坎の上六は・・陰が重険の極にいる。 陥ることの深き者…

だめだこりゃ

去年の千葉の台風被害の時にも、早く何とかしてほしいという被災地の声に対して、現政権は無責任で、地方自治体任せ、ボランティア頼みだった。災害時に頼りになったためしがない。同じことが、全国的な危機下で今、起きている不安。— 平野啓一郎 (@hiranok)…

疑心暗鬼

金曜日、 カフェでランチしようとしたが、 店内には入れてくれなかった。 テイクアウトだけの 営業とのこと。 そりゃそうだ。 他店へ行く。 こちらは通常営業していたが、 客の少ないこと少ないこと。 それから・・ 雰囲気の陰気なこと陰気なこと。 好物のチ…

時なるかな

坎五爻の象伝には、 坎不盈、中未大也。 とあります。そして、 中未大也につき、 新釈漢文大系「易経」には、 このような註釈が引かれています。 五は剛中を以て 坎(あな)に盈(み)つる能はざるは、 中(ちゅう)の未だ 大いならざるを以てなり。 然らば則ち九…

成否と可否

坎不盈。 祗既平、无咎。 ── 坎、九五 意味は、こうです。 険難はまだ終わっていない。 万事平穏になってから動けば、 咎めを免れる。 (丸山松幸「易経」) × × × ×三変筮によりて、 結婚を占って、 この辞を得たとしたら・・爻辞は、 坎という苦労の中にあ…

易ー占法の秘伝

復刻版が出たようで。易─占法の秘伝 - 株式会社 東洋書院ただ、問題は、 ちゃんと読める人がいるかどうか・・おそらくいないと思います。まずは、 三変筮の可否占ができなければ、 柳下易は理解できないでしょう。そして、 そのためには、 易経を深く読まな…

牖よりす

坎の六四には、 「牖(まど)」が出て来ますが、 これは論語にも登場します。爻意との関連は別として、 面白い文章なので読んでみます。 伯牛(はくぎゅう)、疾(やまい)あり。 子(し)、これを問い、 牖(まど)よりその手を執(と)る。 曰(のたま)わく、 これを亡…