易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

曲肱の楽しみ

豫二爻は、 うらなうに際しては停滞運ですが、 義理易においては理想の楽しみであるようです。 楽は耽るべからず。逸は縦(ほしいまま)にすべからず。 憂患に生きて安楽に死す。 六二の豫こそ孔顔の曲肱陋巷(きょっこうろうこう)の楽である。 (沈起元 「…

民主主義の崩壊

法政大学の上西充子先生は、 こう申しております。 「国会では質疑とかみ合わない論点ずらしの答弁や、意味なく冗長な背景説明の答弁などで、野党の質疑時間が奪われ続けています。野党の指摘が不当なものであるかのように印象づけることを目的とした答弁も…

電話購入の占

大岳氏の(戦前の)占例です。「電話の売物が出たので、それを購入しようかと考へてゐるが、 どうであらうかといふお尋ねを受けたのです」典型的な可否占です。しかし、氏は、 三変筮を用いずして、六変筮によりて、 雷地豫の不変を得ております。まだ筮法に…

盱豫

雷地豫 六三 盱豫。悔遅有悔。 伝曰、盱豫有悔、位不当也。四を見上げて悦に入っている。 戒めること遅ければ後悔することになろう。たとえば、実力もないのに、 「オレは○○先生に習ったから」 ということを唯一の拠り所として、 威張り散らしている小人です…

国民の呟き

ヒドイ国になったもんだ。 今日午前、東京都千代田区の路上で、男が「統計」のようなものを振り回しているのが見つかり、付近の住民に取り押さえられました。その後の調べによると、男は「日本を取り戻す」「戦後最長の好景気」「森羅万象」などと意味不明な…

易書の紹介

今井宇三郎 「易経」 明治書院 上・中・下巻あり。今井・易経 今井・易経 内容経文の読み方が身につきます。

三変筮という筮法

三変筮は爻辞占です。しかし、これは、 単純に爻辞を占事に当て嵌めるのではありません。 卦意卦象という範疇において、得られた爻を分析し、*1 爻辞が使えれば爻辞によって断じ、 爻辞が使えなければ爻象により、 場合によっては卦意卦象に遡って断ずるので…

三面記事ウオッチ9

スポーツおわって、クロ現の予告してニュース9終了。国会審議への言及は、全くなし!ゼロ!いやぁ。すごいな。NHKはやっぱりよその国のテレビ局なんだろうと思う僕の住んで日本はいま、国会の真っ最中だもの。 https://t.co/n115bw2tCf— 菅野完事務所 (@offi…

豫初六

雷地豫 初六 鳴豫。凶。陰柔で、不中不正で、最下位にいる小人です。 悦びの主(九四)に応じ、単純に悦んでいますが、 必ずや正しい悦びの道を外すことになり、凶です。鳴いて四を求めることは、凶。 よろこびを鳴らすことは、凶。 見込み通り、期待通りに…

改葬

現在、改葬手続きの途中です。 改葬というのは、お墓の引っ越しのことです。 改葬先より遺骨受け入れ承諾書を入手し、 現在お墓のある市町村に改葬許可申請をし、 改葬許可証を取得せねばなりません。 ああ、めんどくさい。 そしたら現在のお墓から魂を抜い…

豫六二

雷地豫 六二 介于石。不終日。貞吉。安岡正篤氏はこう解釈しています。 志操の堅固なること石(*)のごとくして、速やかに怠惰逸楽を斥け、変らずにゆけば吉である。二爻は中正である。あくまでも中正でなければならぬ。 *(辞)介于石。石よりかたし。或…

係応必ずしも吉ならず

丘富國曰く、 豫の諸爻は係応する所無き者を以て吉と為す。 (折中、集説引)豫卦においては、 九四と応なく、比してもいないのが吉、 といっています。豫の諸爻は、よろこびに溺れ、 歓楽極まることの弊を見ているのです。それゆえ、 初は 「凶」、三は 「…

占考の根拠

雷地豫 の占考例に、このようなのがありました。 家出人などは愛溺を其の原因として、多くは都会に出たと見ますが、容易に帰らぬと見るべきです。 (「易学大講座」)病気-血行不順。 (「易入門」) 以下、 占考の根拠を記してみます。「愛溺」 よろこびに…

豫卦の意味

雷地豫は、 悦び楽しむ。 予め準備する。 怠る。 という意味の卦です。 そして、 彖辞と彖伝は 「予め準備する」。 爻辞は 「悦び楽しむ」 → 「怠る」 。 の意を見て、それぞれ辞を繋けています。それから、 雑卦伝は 「豫怠也」 と、 理想よりも現実的な見…

真実は如何に

呑象高島氏に関する、 ネット上の記事を引いておきます。 もっとも伊藤(博文)の晩年の側近・小松緑によると、伊藤はあれ*1は「後占」だから中るのだと語っていたという。 http://www.ndl.go.jp/modern/column/04.html あるとき、小松が嘉右衛門の易断につ…

先輩占師の占

随分前の話です。某会社で研究開発をしている三十歳の男性が、うつ状態。 医師からは睡眠薬を処方してもらっています。最近、新しい仕事を任され、そのために、うつの症状が出たようです。 チームをまとめるという責任も負っていると。母堂に付き添われて、…

三変筮における変化

易は変化を見るものだから、 略筮によって爻変させたり、生卦法を用いるのは当然のことで・・ と言う人がいます。でも三変筮においても変化は見ているのですよ。 爻トハ変ヲ言ウモノナリ・・易経の言葉です。三変筮によりて得られた爻というのは、 爻象、爻…

本日の国会

立憲・小川淳也議員の質疑、素晴らしかったと思います。 けど、夜のニュースでは、野党の活躍はぜんぜん流さない。 これだから野党がダメに見え、与党の支持率は下がらない。 しかし、ここまで野党は状況証拠を積み上げてきた。統計不正は「でたらめ」ではな…

一陽来復

地雷復が出ると、 「一陽来復の卦だから、これは吉運だ」 と反応する人があります。 ☷ ☳ 唯一の陽爻は无位の初にあって 「陰下の微陽」 じゃないですか。 小生ならば、いわば 「潜龍」 の気分で、 未だ見(あら)われず、 未だ成らず、 とまずは脳裡に浮かべ…

何よりも実占例を

ジオマンシーについては日本ではまだポピュラーでないのか、機構の説明サイトは多い割に、実占例が殆どネット上にも見つからないのは易(周易、断易)との大きな違い。これからかとは思うが実占例をこそ見たい。— ohalico (@ohalico) 2019年2月2日 このツイ…

統計不正・公文書改竄

確かに、すべての不正・改竄のもたらす効果は、 ある一つの方向に向いていると思われます。 財務省も国土交通省も、厚生労働省も総務省も、この国の省庁は公的記録の改竄や歪曲、隠蔽、恣意的廃棄を平気でするようになったが、それらの不正な作業の全てが、…

吉凶

吉凶の義について引用しておきます。 吉 繋辞上伝に、吉凶者失得之象也*1とありて、爻辞に吉凶を言ふこと多し。吉は善なり、利なり、得なり、凶の反なり。 凶 凶は吉の反なり。失なり、損なり、咎なり、殃なり。爻辞に凶を言ふこと多し。繋辞下伝に、情近而…

散文詩集

ボードレール 「パリの憂鬱」 を読む。「無能なガラス屋」 を読んだが、 人間が持っている悪の精神、天邪鬼を扱っていて、面白い。 エドガー・アラン・ポーの影響のようだ。「午前一時に」 の文章を引用します。 もろもろの人に不満を抱き、自分にも不満を抱…