易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

自身の月筮

「2月」 の卦をとりました(三変筮)。【得卦】山地剥六二 ☶ ☷ 一陽五陰の卦。その一陽が上にあります。 活発なのは頭だけで、首から下は陰気、悪気、何もない空虚。 二爻、五爻も陰で、活動・発展の時ではありません。 得られた二爻は一陽と応じていません…

謙五爻

不富以其鄰。利用侵伐。无不利。「(ある人から)金を貸してもらえるか」 これを三変筮で占って、地山謙五爻を得たとします。 ☷ ☶ まず卦象による判断。 一陽地下に艮(トド)まりて外に出て来ない象。 内外卦による彼我占法(向待占法)によれば、 彼は坤で…

牛の病を占った例

田中谷水という人が、牛の病気を筮し、 謙之蹇 を得たという占。 (筮法は三変筮以外ですね) そして、このように占考しました。 謙には体力衰弱の意がある。(艮体が坤の衰弱)。 また謙には重きを負うて労する象あり(一陽が衆陰を荷う)。 之卦の蹇は足の…

四爻について

爻位の理解は、 三変筮を使用する場合には、 ぜひとも知らねばならない事項です。こんな文章を見ましたので、 引いておきます。 四という場所は、恐れの多い場所である上に、…(中略)…乾の九四の爻辞も 「或いは躍って淵に在り」 といい、飛び上がろうか、…

利用侵伐

タイトルは謙六五の辞より。謙遜の卦なのに、 兵を用いて征伐することを云っています。 何だか妙だと思いませんか? 趙汴(ベン)水 、曰く。師の卦には、師を用いることの 「利」 を云わない。 謙の五と上においては、続けて師の 「利」 を云う。 謙遜して自…

謙六四

无不利。撝謙。この辞、わかりにくいというのが、 小生の感想です。(謙の道を行なえば)利ろしからざるなし。 (なので)謙を撝(マネ)け。こんなふうに読むとわかりやすいか。 占をする方は以下を意識するとよい。 地位は高いけど実力がない。運気も弱い。…

貞吉悔亡

貞吉悔亡 の辞は、 咸 九四。 大壮九四。 巽 九五。 未済九四。 に出て来ます。 咸は感じる。 大壮は大いに壮ん。 巽は迷いが多い。 未済は各爻が位に当たっておらず、居心地が悪い。 このように見てみますと、 どれも安易に動いたり、暴進したりしやすいで…

謙三爻の結婚運

地山謙 九三。 労謙。君子有終。吉。険中に止まるは労謙の象。 ☷ ☶ 内卦艮は止まる。互卦坎は険。 この爻の結婚運について、加藤氏はこう云っています。 婚姻は話がスラスラと運ばず、また纏つても両人の体力の相違から円満にゆかず、出戻りとなる惧れがあり…

謙三爻の辞

労謙。君子有終。吉。胡雲峯曰く、 この辞は乾三爻と坤三爻を含んでいると。労は乾三の終日乾乾、 謙は坤三の含章。 君子は乾三に見え、 有終は坤三に見える。それだけ謙という卦は、徳が高いのか。 乾坤の人位の辞が使ってありますね。 謙は徳の柄(繋辞伝…

「カ」か「ケ」か

卦を 「カ」 と読むか、「ケ」 と読むか。本田濟先生はこのように仰っています。 卦の正しい音は 「カ」 です。俗に 「ケ」 と発音しますが。 (「易経講座」) 理由は述べられておりませんが、一応お知らせしておきます。

沢山咸について

沢山咸は恋愛の卦。 で、これが出ると喜ぶ人がありますが、 三変筮(可否占・成否占)で得た場合には、 咸は大体、止まって吉なんです。 三変筮は爻辞占だからです。 (六爻は止まる道を教えているからです) 爻辞占=おみくじ易 と云う人がいますが、 正確…

ボードレールの散文詩

写真、デカッ。(笑)パリの憂鬱ちらほら 「パリの憂鬱」 を読んでいます。 ボードレールの文学論、芸術論を知らないと、 読んでもあまり理解できないようです。 解説を読まなければ。「この人生は一の病院であり、そこでは各々の病人が、 ただ絶えず寝台を…

卦について

卦を 「ケ」 と読むか、「カ」 と読むか、 諸説あるようです。 小生は 「カ」 と読んでいます。 結構厳しくそのように教わったからです。 それと小生が読んでいる易書のすべてで、 「カ」 とルビが付してあるからです。 さらに実際面において、 「ケ」 と読…

謙の初爻

地山謙の初六。 謙謙君子。用渉大川。吉。三変筮は爻辞占だからといって、 「もって大川を渉(ワタ)る。吉」 の辞を見て、単純に吉判断をしてはマズイ。 たとえば、 「○○してよいか」 を占った場合に、 吉爻なので 「○○してよい」 などと。 易経を読んでいる…